サカナクション「夜の踊り子」が高校生トレンド1位に 14年越しのTikTokブーム

2026年夏、高校生の間で最も流行している曲とポーズが、いずれもサカナクションの『夜の踊り子』だったことがわかった。ティーン向けマーケティングを手がける株式会社アイ・エヌ・ジーの調査プロジェクト「渋谷トレンドリサーチ」が6月30日に発表した最新のトレンド調査で明らかになったもので、リリースから14年近くを経た楽曲が、いま10代のスタンダードとして再浮上している。

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「流行っている曲」「ポーズ」の両部門で首位

調査は2026年6月2日から13日にかけて、全国の高校生男女200名を対象にWEBアンケート形式で実施された。「今流行っている曲は?」という設問では『夜の踊り子』が13.3%で1位。2位のM!LK『アイドルパワー』(6.6%)にダブルスコア以上の差をつけている。

さらに注目すべきは「今流行っているポーズは?」の項目でも、同曲の振り付けを指す「夜の踊り子」が13.1%で首位に立った点だ。「今流行っている物事は?」でも4位(4.1%)にランクインしており、楽曲・動作・カルチャー現象という3つの角度から同時に支持を集めていることになる。単なる音楽ヒットではなく、体を動かして参加する遊びとして広まっているのが今回のブームの特徴といえる。

火をつけたのはインドネシアの少年の動画

『夜の踊り子』は2012年8月にリリースされた楽曲で、当時を知らない現在の高校生にとっては「生まれる前後の曲」にあたる。それがなぜ2026年に爆発したのか。同調査によれば、きっかけはインドネシアの11歳の少年がボートレースの船首で踊る動画に同曲が使われたことだった。船の先端でバランスを取りながら独特のリズムで体を揺らす映像がTikTokで拡散し、そこに合わせて踊る二次創作が世界規模で連鎖していった。

調査に寄せられた高校生のコメントには「暇があったら踊ってる」(高1・女子)という声があり、日常の隙間時間に自然と出てくる動作として定着している様子がうかがえる。独特のテンポが癖になるという指摘も複数あった。

海外発ミームが旧譜を掘り起こす時代

近年、SNS発のヒットでは「発売当時ヒットしていたかどうか」がほとんど関係なくなっている。アルゴリズムが年代を問わず音源を掘り起こし、海外のユーザーが偶然見つけた1曲が逆輸入的に日本で再ブレイクする——という流れは、もはや珍しいものではない。今回のケースは、その導火線が日本でも欧米でもなく東南アジアの一般ユーザーだった点で、拡散経路の多極化を象徴している。

ちなみに同調査では、流行語1位が推しを褒める「めろい」、流行の食べ物1位がミスタードーナツ「もっちゅりん」となっている。言葉・食・動作のいずれもSNSでの共有しやすさが上位進出の条件になっており、『夜の踊り子』の躍進もその文脈の延長線上にある。

出典: PR TIMES/株式会社アイ・エヌ・ジー「渋谷トレンドリサーチ」渋谷トレンドリサーチ公式サイト

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